関東一の温泉大国でもある群馬県。首都圏からのアクセスもよく、週末になると多くの人が訪れます。温泉の総数は200か所以上、宿泊できる温泉地だけでも100か所を超える群馬県で日ごろの疲れを癒してみてはいかがでしょうか。群馬県にある温泉の代表格ともいえる伊香保温泉は、万葉集でも詠われた歴史のある人気観光地。温泉まんじゅうの発祥地ともいわれています。
伊香保温泉といえば、「黄金(こがね)の湯」と「白銀(しろがね)の湯」の2つの源泉を楽しめるのが魅力。もともと伊香保温泉には、湯の中に含まれている鉄分が酸化することで独特の茶褐色になることからその名がついた黄金の湯だけがありました。黄金の湯は刺激が少なく、身体を芯から温めて血行を促す効果があることから、子宝の湯として喜ばれてきました。それ以外にも病気やケガの療養にいいとされており、昔から湯治場としても人気が高かった背景があります。そして最近になって湧出が確認されたのが白銀の湯。湧出量が1分間に110リットルと豊富なことと、無色透明なことからその名がつきました。この湯は病後の回復や疲労回復、健康増進にいい湯として知られています。
せっかく伊香保温泉に行くのであれば、宿泊してゆったりと両方楽しみたいという方も多いはず。ですが、両方の湯を用意している旅館はなかなかありません。そこで利用してもらいたいのが、「よろこびの宿 しん喜」という伊香保温泉の旅館。こちらの旅館のお風呂で楽しめるのは白銀の湯なのですが、伊香保露天風呂の入浴券つきプランであれば両方の源泉を体験することができるのです。伊香保の中心である石段街まで約10分歩き、その奥へ5分ほど進んでいくと黄金の湯の湧出地が現れます。その脇にあるのが黄金の湯をなみなみとたたえる伊香保露天風呂です。温泉街を散策したあとに黄金の湯につかり、旅館に戻って白銀の湯につかる。2つの源泉を楽しめる贅沢な時間を、家族や友だちとゆっくり過ごしてみるのもいいのではないでしょうか。